覚えにくい英単語についての記事を書く

英語の学習をしていて出てくる覚えにくい単語についての記事を書き、記憶の定着を図る。
使っているのはリーダーズの第2版とオックスフォード新英英辞典の第2版である。あとは適宜Web辞典を参考にしている。

devious 人里離れた、誤った、不誠実な
dubiousと紛らわしいが、よくよく調べてみるとdeviateの関連語であるとわかった。

censure 非難する、とがめる
censorに近い。見られた上に内容に口出しされるイメージだろうか。

garnish 装飾する
元々はフランス語の"garnir"「守る」という意味から来ているらしく、「差し押さえる」という意味も持つ。
garmentも語源は同じ。
garmentは服を指すが、こちらは主に食材に対して使われる。画像検索すると飾り切りがよく出てくる。
gurneyとの関係はないようだ。

play on つけこむ、もてあそぶ
単語は簡単であるがゆえにイメージしにくい。
playといえば「遊ぶ」という意味だけでなく、「競う」という意味もある。
onという前置詞で、「優位に立つ、出し抜く」というようなニュアンスを持たせているのだろうか。

abstain 慎む
タバコやお酒に使うイメージだったが、投票といった権利の放棄にも使えるらしい。

circumscribe 境界線を引く、限界を定める、制限する
単語帳には"restrict sth within limits"と書かれておりよくわからなかったが、「境界線を引く」といわれるとイメージしやすい。
circumventと間違えないよう注意したい。

vicarious 代理の、身代わりの
初見ではさっぱりイメージが湧かなかった。
careに関係があるのかと思いきや、実際はvice presidentのviceと同じ語源の単語らしい。
発音も/vaikris/となっており、viceに対応している。

Project Gutenbergに『ラ・ロシュフコー箴言集』があった

Project Gutenbergとは、著作権が切れた文章を無料で閲覧できるサイトである。

いわば海外版の青空文庫である。

https://www.gutenberg.org/

英語の文章が多いが、フランス語やドイツ語などの文章も多いらしい*1

ラ・ロシュフコー箴言集』は資生堂福原義春氏の本で知った。

数年前に読んだきり遠ざかっていたのだが、久々に読み返してみた。

変わらぬ辛辣さに安心した。

せっかくなので原文を読んでみたいところだが、フランス語は読めない。

せめて英語で読めないかProject Gutenbergで探したところ、見つかった。

英語版 https://www.gutenberg.org/ebooks/9105

フランス語版ももちろんある。 https://www.gutenberg.org/ebooks/14913

箴言は短い上、難しい単語は使われていないため、英語の勉強に向いているかもしれない。

時間を見つけて覚えていこうと思う。

いくつか例を示す。

(90) 世間の付き合いでは、われわれは長所よりも短所によって人の気に入られることが多い。
In the intercourse of life, we please more by our faults than by our good qualities.

(243) それ自体不可能なことはあまりない。ただわれわれには、ぜひとも成し遂げようという熱意が、そのための手段以上に欠けているのである。
Few things are impossible in themselves; application to make them succeed fails us more often than the means.

(LX) 恋においては、あまり愛さないことが、愛されるための確実な方法である。
Not to love is in love, an infallible means of being beloved.

ラ・ロシュフコー箴言集 (岩波文庫 赤510-1)

ラ・ロシュフコー箴言集 (岩波文庫 赤510-1)

だから人は本を読む

だから人は本を読む

*1:wikipediaより

行動デザインシートでストレスリリーサーに行き着いた話

デスクワークが多いと、画面や紙の活字を眺める機会が多くなる。

このとき、右手はマウスやペン、紙などでふさがっているが、左手は空いている。

私の場合、空いた左手で鼻を触ることが多い。

というのも、アレルギー性鼻炎のせいで年中鼻がムズムズしているためだ。

鼻を触ったり掻いたりしていると、当然鼻の皮がむける。

これはみっともないため、改善したいと考えた。

ただ、鼻にクリームを塗るという程度では対処療法にしかならない。

アレルギー性鼻炎を治すという方法もあるが、高くつくため手が出ない。

鼻を触る癖を矯正したい。

鼻を触るというような、日頃やりすぎている行動や癖を過剰行動と呼ぶ*1

過剰行動を改善するための手段として、行動デザインシートというものがある。

行動デザインシートは行動分析学に基づいている。

行動分析学によれば、過剰行動が生じる背景には次の4つの原因があるという。

  • 行動のきっかけがある、多い(先行子がある)
  • ハードルが低い(反応努力が小さい)
  • ライバルがない(競合反応がない)
  • すぐに効果や楽しみが表れる(強化の関係がある)

これらのそれぞれについて、今どうなっているかを考え、解決策を考えるための表が行動デザインシートである。

f:id:armik:20181114134753j:plain:w400

今回の場合、表を埋めると次のようになった。

f:id:armik:20181114134747j:plain:w400

活字を見ないようにしたり、募金するというのは過激だ。また、重りや絆創膏というのは面倒である。

実行しやすいのは「代わりに触るものを作る」ことだろう。

調べてみると、こんなものが見つかった。

ストレスリリーサーというとなんだか身構えるが、野球ボールより二回りほど小さいサイズのスライムのような物体である。

程よい弾力で、鼻を触る頻度が確かに減った。

触るのに飽きたときはどうなるかわからない。しばらく様子を見てみようと思う。

行動デザインシートは過剰行動の抑制だけでなく、不足行動の促進にも使える。

三日坊主を卒業したい時や、禁煙を成功させたい時には使えるかもしれない。

行動デザインシートについて参考にしたもの

*1:行動分析学の用語。逆に、続けたいがつい怠けてしまうような行動を不足行動と呼ぶ