エピソードトーク

全ての女性に当てはまるわけでもないのだろうけれど、女性は実にエピソードトークが上手いと思う。具体的には、「今日こんなことがあって」という風に始まる話だ。

何があったのか詳しいところまで再現しながら話を進めていく。聞いていてもよくそんな細かいところまで覚えているなあと感じることが多い。これはどうも頭のなかで内容を構成しているわけではなく、即興で話しているらしい。


一方私はどうもそんな技能を持ち合わせてはいないらしく、私がエピソードトークをすると大抵冗長になり、話していても面白くないし聞いている方も面白そうには見えない。こうして私は即興の才能がないことを悟った。しかし会話もできない問題は残る。必要なのは準備だ。鉄板ネタというやつだ。この時私は気がついた。私はその日何があったかを人に話そうとも思っていなかったのである。そもそも人への興味が薄いのである。いささか反社会的だが仕方がない。

 

 

例のこれである。

才能がないなら技術と準備で補うというのが基本的な対策である。

コミュニケーションには「聞く」と「話す」の2つがある。今問題となっているのは「話す」方である。話す技術を向上させるには、話すか書くしかない。

そこで私は日記をつけ始めた。その日何があったかを整理しておくためである。日記は一日の終わりに書くようにしたのだが、筆が進まない。一日の終わりともなるとなにも覚えていないのである。
こうして私は日記ではなく、思い付いたらその場でメモをとるようになった。
やってみると、本一冊どころか本の一章でも人に話すネタにするのは難しい。特に情報の選択が困難だ。自分が面白いと思うところをまとめるのか、まずはあらすじをまとめるのか。結構な作業になり頭も使う。

少しずつではあるが、練習を積んでいこうと思う。