DAMの採点で90点を超えるまでの道筋

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藤井フミヤのTRUE LOVE

カラオケについては既に書き尽くされている感じがあるが、せっかく90点を超えたので書いておく。

本格的に練習し始めて*1から約10ヶ月での達成となった。

自分の音程にあった曲を選び、抑揚をつけるようにして練習すればもっと早く達成できると思う。

10ヶ月の間にやったことを羅列していく。

あくまで私のケースなので、参考程度にしてほしい。私は独学でやってしまったが、無理に独学で進めるよりは、プロの指導を仰いだ方がよいこともあるだろう。

前準備

本を読むこと
Youtubeを見ても良かったのだが、何を信用すればよいのか分からなかったためまずは本を読んだ。

発声練習関連の本にはCD付きのものとなしのものがある。

自分の発声が合っているかを判断するため、CD付きのほうを選んだ。

CD付きのものにも、ただモデルの音声が流れるだけのものと、練習の目的や注意点についての説明が入っているものがある。

つまり、本を見ながら練習するものと、音声のみである程度完結しているものとがある*2

本を見ながら練習するのは面倒なため、音声のみで完結しているものにした。

本は購入せず、図書館で借りた。

スピーカー・スマホのアプリ

風呂の中で練習したかったため防水のものを買った。

Bluetoothで接続でき、湯船にも浮く。

また、自分の発声を録音すればフィードバックしやすい。

細かくチューニングしたければ

play.google.com

Vocal Pitch Monitor

Vocal Pitch Monitor

  • Tadao Yamaoka
  • Music
  • $0.99

などのアプリがある。

声を出す(1ヶ月目)

言葉と声の磨き方

言葉と声の磨き方

歌う前に、まずは声の出し方について頭に入れた。

  • 胸式呼吸の声と腹式呼吸の声の違い
  • チェストボイス・ミドルボイス・ヘッドボイスの違い

について示してくれるのが上の本である。活舌の改善方法も扱っている。

1日1周を1週間ほど繰り返すと、今出している声が腹式呼吸なのか胸式呼吸の声なのかがわかるようになってきた。

練習を続けると、チェストボイス・ミドルボイス・ヘッドボイスの違いもつかめるようになり、狙ったものを出せるようになった。

歌い始める(2ヶ月目~3ヶ月目)

発声方法をある程度身につけ、こちらに移った。

発声と歌の違いは、チェストボイス・ミドルボイス・ヘッドボイスのそれぞれを混ぜつつ、瞬間的に切り替えるかどうかだ。

会話では切り替える必要はないが、歌の場合は単語単位で切り替わるため難しい。

特に難しいと感じたのは喚声点と呼ばれる、裏声と表声の中間の高さの声だった。

音程を上げていく(3ヶ月目~現在)

私の場合、喚声点は大きく2つある。1つはチェストボイスからミドルボイスに切り替わるmid2E付近で、もう1つはミドルボイスからヘッドボイスに切り替わるmid2G#付近だ。

1つ目の喚声点はリップロールで、2つ目の喚声点はストロートレーニングで多少はマシになった。

リップロールやストロートレーニングについてはこちら


3種の声を混ぜる、いわゆるミックスボイスを重点的に扱っている本が次の2冊だ。

3オクターブは当たり前! 喉に優しい魅惑のハイトーンボイス養成メソッド

3オクターブは当たり前! 喉に優しい魅惑のハイトーンボイス養成メソッド

これらの本のトレーニングをリップロールやストローでこなしてから発声すると比較的楽に出せるのには驚いた。

リップロールやストローでなぜ声を出しやすくなるのかがわからないが、胸式呼吸だったり、喉を締めすぎているとうまくできないため、これらを防ぐ効果があるのかな、と感じた。

ミックスボイスの練習は今でも続けている。

さらに音程を上げていく(5ヶ月目~7ヶ月目)

改訂版 プログラムCDつき 奇跡のハイトーンボイストレーニングBOOK

改訂版 プログラムCDつき 奇跡のハイトーンボイストレーニングBOOK

発声の切り替えが上達してきたら、こちらの本でさらに音域を広げていった。

私の場合、この本に取り組む前に「奇跡のボイストレーニング」をやっていた状態だったため、「ハイトーン」のレベルAとレベルBは難なくこなせた。

レベルBをこなせれば、カラオケの目安とされるhiAをミックスボイス気味に出せるようになっている。

レベルCとDは高いので、飛ばした。

また、ハイトーンよりもミックスボイスの方が苦手だと感じたため、途中で切り上げた。

ビブラートをかける(6ヶ月目~現在)

腹式呼吸ができるだけでもかなり歌えるようになるのだが、ビブラートをかけられるとさらにそれっぽくなる。

ビブラートについてはYoutubeだけで済ませてしまった。

いろいろやり方があるらしいが、個人的には音程を揺らす方法が感覚をつかみやすかった。

横隔膜を揺らす方法は難しい。まずは音程を揺らすことを覚えれば、横隔膜も自然と揺れてくる。

カラオケで練習する(1ヶ月目~現在)

発声練習だけではモチベが続かないので、2週に1回カラオケに行った。

あまり音域や得点を意識せず、歌いたい曲を入れていた。

記事の初めにも書いたが、高得点を手っ取り早く取りたいなら、歌いたい曲よりも自分の音域に合わせた曲を歌うのが良いと思う。

DAMとものアカウントを作れば、得点の記録が残る上、高得点者の録音を聞けるため参考になる。

もちろん原曲が一番のお手本ではあるが、原曲にはない音程やリズムの変化があるため注意する。

また、スマホで録音するとどこが下手かが一発でわかる。

終わりに

ものごころついた時には私は話せるようになっていたため、今まで自分の発声について意識したことはなかったが、それを見つめ直す機会になった。

練習しているうちに感じたのは、発声にしても歌にしても、体を動かす行為ということだった。

その意味では自転車や筋トレに近い。ある程度練習しなければならないし、一度コツをつかむとコツをつかむ前には戻れなくなる。

また、連続して使うと喉には疲労がたまる。2, 3日連続で練習した後は最低1日の休みを挟むと、より声が出やすくなる。

ストレス解消になる上、1時間歌っても600円程度とリーズナブルだ。

藤井フミヤは点を取りやすいため、次は89点台で伸び悩んでいるMr.Childrenで90点を狙いたい。

*1:週5の自宅での練習と2週に1回のヒトカラ。それまでカラオケには年に数回しか行っていなかった

*2:もちろん、本にはさらに詳しい情報が載っている