NTTが株式分割するらしい

NTTが12月31日を基準日として株式を分割するらしい。NTT株を所有している知人から聞いた。

1か月以上前にニュースになっていたようだ。

www.bloomberg.co.jp

狙いは個人株主の減少を食い止めることらしい。

株式分割についてはよく知らなかったため、NTTに何のメリットがあるのか調べた。

株式分割のメリットは株価を引き下げ、流動性を高めることだと言われる。

流動性が高まった結果、株価の上昇が期待できるらしい。

分割しても業績に影響はないため、株価は変わらないはずだと私は考えていたが、流動性も株価に影響してくるということらしい。

めでたく株価が上昇すれば、既存の株主はキャピタルゲインを得られることになる。これはNTTにとってもメリットとなる。

では、なぜ個人株主の減少を食い止めたいのか。もしくは、個人株主を引き付けたいのか。

個人株主の比率を増やすことを考える時、株式発行しないのであれば、そこには株を売る側がいる。

つまり、個人株主に売る側にとって、株式分割は利益を得るチャンスということになる(株価が上がれば)。

NTTの最大の株主は財務大臣(政府)だ。

政府が大株主の企業といえば、日本郵政JTが挙げられる。

www.mof.go.jp

それぞれの株主構成のうち「個人その他」が占める比率は以下の通りだ*1

特別NTTが高いとも思えない。

www.japanpost.jp

www.jti.co.jp

ただ、株価には差がある。

分割をすれば株価が1/2となり、日本たばこくらいに落ち着くという計算なのか。

私は最初、分割による株価の上昇に乗じて財務省がNTT株を売却するのではないかと思っていた。

ただ、日本郵政とは異なり、財務省はここ数年はNTT株をNTTに売却するという方針を取っている。

今年の9月にも売付を行っている。さすがに話はそう単純ではないらしい。

www.mof.go.jp

gendai.ismedia.jp

財務省がNTT株を売ることがあるのだろうか?

いずれにせよ、分割後の株価の振る舞いに注意してみる。

*1:ブログ執筆時点