8/20の朝日新聞の社説の縮約(26/30)
今日の社説はこちら
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | 1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 0 | |
1 | 地 | 球 | 温 | 暖 | 化 | 対 | 策 | の | 長 | 期 | 目 | 標 | を | ど | う | 実 | 現 | し | て | |
2 | い | く | の | か | 。 | 政 | 府 | の | 長 | 期 | 戦 | 略 | づ | く | り | が | 始 | ま | る | 。 |
3 | パ | リ | 協 | 定 | は | 「 | 産 | 業 | 革 | 命 | 前 | か | ら | の | 気 | 温 | 上 | 昇 | を | |
4 | で | き | れ | ば | 1 | . | 5 | 度 | ま | で | に | 抑 | え | る | 」 | と | 掲 | げ | る | 。 |
5 | こ | の | ま | ま | 気 | 温 | が | 上 | が | る | と | 4 | 0 | 年 | 代 | に | 1 | . | 5 | |
6 | 度 | に | 達 | す | る | 。 | 各 | 国 | が | 危 | 機 | 感 | を | 持 | っ | て | い | る | 。 | |
7 | 英 | 国 | は | 石 | 炭 | 火 | 力 | 発 | 電 | を | 2 | 5 | 年 | ま | で | に | 全 | 廃 | す | |
8 | る | こ | と | を | 決 | め | た | 。 | ド | イ | ツ | は | 5 | 0 | 年 | に | 電 | 力 | の | 8 |
9 | 0 | % | を | 再 | エ | ネ | で | ま | か | な | う | 目 | 標 | を | 掲 | げ | た | 。 | ||
0 | 化 | 石 | 燃 | 料 | か | ら | の | 投 | 資 | 撤 | 退 | も | 広 | が | っ | て | い | る | 。 | |
1 | 脱 | 炭 | 素 | に | 取 | り | 組 | む | こ | と | が | 企 | 業 | 価 | 値 | を | 挙 | げ | る | |
2 | 時 | 代 | に | な | っ | て | き | た | の | だ | 。 | |||||||||
3 | 日 | 本 | も | 大 | 手 | 生 | 保 | が | 石 | 炭 | 火 | 力 | 発 | 電 | へ | の | 投 | 融 | 資 | |
4 | を | し | な | い | こ | と | を | 決 | め | た | ほ | か | 、 | ビ | ジ | ネ | ス | を | 低 | 炭 |
5 | 型 | に | 切 | り | 替 | え | よ | う | と | す | る | 企 | 業 | も | 現 | れ | て | い | る | 。 |
6 | 政 | 府 | は | 旧 | 態 | 依 | 然 | の | 政 | 策 | か | ら | 離 | れ | よ | う | と | し | な | |
7 | い | 。 | 日 | 本 | を | 大 | 胆 | に | 変 | え | る | 戦 | 略 | が | 求 | め | ら | れ | る | 。 |
8 | 石 | 炭 | 火 | 力 | か | ら | の | 撤 | 退 | や | 、 | 電 | 動 | 車 | の | 普 | 及 | の | 目 | |
9 | 標 | を | 明 | 確 | に | し | 、 | カ | ー | ボ | ン | プ | ラ | イ | シ | ン | グ | の | 導 | 入 |
0 | や | 原 | 発 | 依 | 存 | 度 | を | 下 | げ | る | 道 | 筋 | を | 示 | す | べ | き | だ | 。 |
2段分ある場合、たいてい第1節が全体の要約になっている。
今回も第3段落が第2~第3節の要約に、第4段落が第3~第4節の要約になっている。
そのため、第3、第4段落は縮約に入れない。
まず第1段落を見る。長期目標を入れたいところだが、長すぎるため省略した。
目標が閣議決定されてから2年が経過しており、新しい情報でもないことも理由である。
また、パリ協定の実行が大前提であることも述べられているが、これはわざわざ述べることはないだろう。
第2段落は戦略を練る期限について述べられている。ただ、本文を読むと期限は大して重要ではないことが分かる。
もちろん早く決めるに越したことはないが、本文ではその内容をどうするかが問題視されている。
そのため第2段落は省いた。
第3、第4段落は前述のように省く。
第5段落のパリ協定の内容については、触れなければ第6段落の「各国が危機感を持つ」理由について説明できないため入れることにする。
第7段落は石炭火力の例である。最初の英国のみ触れることにする。
第8、第9段落は再生可能エネルギーの例である。こちらも最初のドイツのみ触れることにする。
第10段落の内容は第11段落を入れれば説明できるため、省く。
第11段落は一行で十分だろう。
第12段落は第10段落と同じ理由で省く。
第13段落も一行で十分だろう。
第14、第15段落は第11、第13段落とほとんど同じ内容であるため省く。
第16段落は第10段落と同じ理由で省く。
第17段落は日本の例なので入れることにする。第11、第13段落に対応するように投資側と企業側を入れる。
第18段落は逆接の後の部分だけを入れる。
第19段落は入れた方が分かりやすいが、例であるため省く。
第20段落は一行だけ取り出す。
それだけでは中身が空っぽであるため、第21段落の具体的な案を入れる。
第22、第23段落は第20段落と同じ内容であいまいであるため省く。
社説を読んでいると、どうも当たり前のことしか言っておらず辟易する、ということが多い。
前にも書いた気がするが、第20段落の「野心的なビジョンと目標を掲げることで技術革新を生み、経済や社会を活性化させる。求められるのは、そんな好循環で日本を大胆に変える長期戦略である」というのは立派なことを言っているようで何も言っていないに等しい。
「戦争はいけないのでやめた方がいいと思います」というのと同じレベルに感じてしまう。
それができたらとっくにやっているはずだ。できないから問題になっているのではないのか。
それができない理由について考え、どうしたらできそうかまで考えるのがマスコミの仕事だろう*1。
というわけで、縮約ではまだ具体的な案に落とし込んである第21段落を全て盛り込んだ。
「たとえ世界が変わらなくとも、意見を発信することそのものに意味がある」と誰かが言っていたような気がするけれど、社説を書いた人もそう思いながら第20段落を作ったんでしょうかね…。
要は社説の筆者が本気で自分の主張を信じているのだとしたら、あまりに楽天的ではないかと感じてしまったのだ。
私の感覚が間違っていて、実際には楽天的たる理由があることを願うばかりである。
- 作者: 大野晋
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1999/01/20
- メディア: 新書
- 購入: 17人 クリック: 373回
- この商品を含むブログ (96件) を見る
*1:もっとも、この主張も第20段落と五十歩百歩であるが