行動デザインシートでストレスリリーサーに行き着いた話
デスクワークが多いと、画面や紙の活字を眺める機会が多くなる。
このとき、右手はマウスやペン、紙などでふさがっているが、左手は空いている。
私の場合、空いた左手で鼻を触ることが多い。
というのも、アレルギー性鼻炎のせいで年中鼻がムズムズしているためだ。
鼻を触ったり掻いたりしていると、当然鼻の皮がむける。
これはみっともないため、改善したいと考えた。
ただ、鼻にクリームを塗るという程度では対処療法にしかならない。
アレルギー性鼻炎を治すという方法もあるが、高くつくため手が出ない。
鼻を触る癖を矯正したい。
鼻を触るというような、日頃やりすぎている行動や癖を過剰行動と呼ぶ*1。
過剰行動を改善するための手段として、行動デザインシートというものがある。
行動デザインシートは行動分析学に基づいている。
行動分析学によれば、過剰行動が生じる背景には次の4つの原因があるという。
- 行動のきっかけがある、多い(先行子がある)
- ハードルが低い(反応努力が小さい)
- ライバルがない(競合反応がない)
- すぐに効果や楽しみが表れる(強化の関係がある)
これらのそれぞれについて、今どうなっているかを考え、解決策を考えるための表が行動デザインシートである。
今回の場合、表を埋めると次のようになった。
活字を見ないようにしたり、募金するというのは過激だ。また、重りや絆創膏というのは面倒である。
実行しやすいのは「代わりに触るものを作る」ことだろう。
調べてみると、こんなものが見つかった。
アスリープ ファインレボグッズ パープル ストレスリリーサー FX2012RX
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ストレスリリーサーというとなんだか身構えるが、野球ボールより二回りほど小さいサイズのスライムのような物体である。
程よい弾力で、鼻を触る頻度が確かに減った。
触るのに飽きたときはどうなるかわからない。しばらく様子を見てみようと思う。
行動デザインシートは過剰行動の抑制だけでなく、不足行動の促進にも使える。
三日坊主を卒業したい時や、禁煙を成功させたい時には使えるかもしれない。
行動デザインシートについて参考にしたもの
問題解決大全――ビジネスや人生のハードルを乗り越える37のツール
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