NDC(日本十進分類表)の覚え方 ~その2~
続いて要目表(1の位)についてまとめる。
前のエントリでも述べたが、数が多いので全て覚える必要はないと思う。
そのため私は41の数学、42の物理、53の機械工学・原子力工学、81の日本語、91の日本文学だけを覚えている。これはよく目にする分野であるためである。必要があれば他の項目も覚えていくつもりである。
例えば機械工学・原子力工学はこうなっている。
- 530 機械工学
- 531 機械力学・材料・設計
- 532 機械工作、工作機械
- 533 熱機関、熱工学
- 534 流体機械、流体工学
- 535 精密機器、光学機器
- 536 運輸工学、車両、運搬機械
- 537 自動車工学
- 538 航空工学、宇宙工学
- 539 原子力工学
これまでと同様、初めに基本的なものがあり、数字が大きくなるにつれて応用に近づき、複雑化していく。
次に、日本語である。
810 日本語
まず文字があり、それが意味を持つようになり、辞典になる。813の辞典は03が百科事典であることに対応している。
文法がなければ作文ができない。作文ができなければそれを解釈することもできない、という流れだろうか。
この順番は他の言語でも同じである。
NDCを見るだけでその分野の成り立ちが大まかに見積もれるため便利である。また、これらは一応MECEになっている(1冊の本には番号が1つしか割り当てられない)ため、フレームワークとしても扱える。
例えば、ロボットについて考える必要がある時には、まずロボットと各類を対応させることが考えられる(ロボット×哲学、ロボット×歴史、ロボット×社会科学…)。
さらに詳しく考えたければ、綱目まで広げればよい(ロボット×心理学、ロボット×政治、ロボット×機械工学、ロボット×農業…)。これらを1つずつつぶしていくことで分野の見落としを防ぐことができる。
また、自分の研究や業務がどの分野(番号)に対応するかを意識すれば、視野が狭くなるのを防ぐことができるだろう。
私は材料力学専門なのだが、530番台だけでなく、560番(金属・鉱山工学)台にも研究分野に関連するものがあることに気づいた。
このような図書館の利用方法は今まであまりしてこなかったので、これから意識していきたい。