8/2の朝日新聞の社説の縮約(9/30)

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知識が足りないのかもしれないが、分かりにくい社説だった。

まず、原文6段落目の「その一方で」が何と対比されているのかが分かりにくい。

前の段落で「今後についての説明が足りない」という趣旨のことを述ベている。

6段落目では「『当分の間』という表現があいまい」と述べている。これは将来の話である。

そのため、「物価上昇目標の見通しについては説明がない一方で、長短金利については(あいまいながら)見通しを述べている」と解釈している。

物価を上昇させる一つの方法が金融緩和であるというのは経済学の教科書に書いてある。また、低い長短金利の維持の表明は金融緩和のシグナルになっている。

このことを考えれば、「物価上昇目標の見通し=長短金利維持の見通し」と考えてしまっても問題ないような気がする。

つまり、「物価上昇目標の見通しについての説明はないわけではなく、長短金利に代えている」と解釈できないこともない。

そうなると、なにが「一方で」なのかが分からなくなる(説明しているのでは?と最初に読んでいて思ってしまった)。

これらについては分けて考えるべきだ、という立場を朝日はとっているようだ。

また、「弾力化」というのも見慣れない単語だ。

経済学では「弾力性」という言葉があり、ある変数の変化率ともう1つの変数の変化率の比で表される。つまり2つの量の間の関係を表す量である。

wikipediaには、例として財の価格と需要の間の弾力性が考えられている。

需要の価格弾力性が大きいとは、たとえばある財の価格が1%増減した時の需要の増減が大きいことを表す。

弾力化とは、この弾力性を高めることを指す。

また、金利などに用いられる場合には、変動の幅(分散)を大きくするという意味も持つようだ。

m-words.jp

1つ目の意味で使われる場合には、どの量とどの量との間の弾力性なのかを示すべきだろう。

2つ目の意味の場合は、特に量については限定しないようだ。

今回はどの量との弾力性なのかが明記されていないため、2つ目の意味だと考えられる。

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